レッスンログ 3月9日

夜明けが遅く、日の入りが早くなってきましたね。

いよいよ晩夏から季節が移る頃でしょうか。^^


さて、雨の土曜でしたが子供達はこの日も元気いっぱい、

レッスンを楽しんでくれました!

ログをお届けします。

〈合奏① 鍵盤ハーモニカ〉

基礎強化期間のこの四週間、大変よく頑張りましたね!

驚くべきスピードで伸びていく子供達、毎週レッスンが楽しみでした。^^


5本の指がだいぶ動くようになってきましたね。

指を置いたポジションが 1,2,3,4,5 = ドレミファソ

という練習を4週間してきましたが、これからはこの5本を使って

違う音もたくさん演奏していきます。

2=レ じゃないこともたくさんありますので、指番号と音を

よく確認しましょう。


この日は、難しい指替え(トンネル)の練習。

そしてアーティキュレーション rit.(リタルダンド)を付けたり、

レガート(スラーがついている箇所を特になめらかに演奏する)を付けたり、と

より音楽らしく演奏ができるようにしました。


この日は初見だった子も含め、きちんと仕上がり大変立派でした!^^

レガートの奏法は、最初の音だけをタンギング(Tu)してその後は

息を流しっぱなし、指だけ動かせば音がなる状態にします。

しかし、鍵盤ハーモニカは、

1)息が尽きる=音が途切れる

2)息は流しているけれど、指を鍵盤から離している=音が途切れる

という楽器ですので、本人はそう吹いているつもりでも

レガートになっていない子もいます。


レッスンではお隣にお友達がいて、自分の音だけが聞こえる環境では

ないので、自覚しづらいのですが、おうちで練習するときは

今出している音の形が、

・途切れているのか

・それとも意図的に終わらせているのか

・短いのか、長いのか

が自分の耳で聞きわけられると、もっと上手になってきます。


ただ音を出すだけであれば、機械でもできることです。

人間が吹くから、音楽になる。その理由は音の立ち上がりや終わり方、

抑揚の付け方、気持ちの入れ方。そこに小さな計らいがあるから

音楽になっていくのです。


来週からは、そういった小さなケアをたくさん積み重ねて

繊細で大胆で、音楽らしい音楽をたくさん作っていきましょう!


さて、おしらせしていました通り、来週から本クラスへと進みます。

昨年、ひよこ三期生だった生徒は全員、

Dynamico(鍵盤+打楽器アンサンブル)クラスの一員となります。


KANADEの幼児クラスでは、必ず一年間鍵盤を学びます。

クラスでは鍵盤と打楽器がありますので、隣で鳴る打楽器を

羨ましい、と思う子もいると思いますが、その打楽器を叩いている子は

5歳の時に必死になって鍵盤ハーモニカを一年やった子達です。

皆同じ道をたどっている、ということを、励みにしてがんばって欲しいと思います。^^



〈Cantabile〉

今回のCantabileは!!!本当に上手で、びっくり!!!でした!

レッスンの内容を、しっかりと理解し、次へ活かそうとそれぞれが前向きに

取り組んでいるのが大変よく伝わり、先週よりはるかに上手になっていました!^^


「発声練習~やまびこ輪唱」

輪唱はこれまでで一番朗らかに、美しくハモりました。^^大成功!

自分のパート、仲間を意識して、声を「パートでまとめる」ということに

チャレンジしました。


「ハーモニー練習」

ただ、ソーーラーーー・・・・や、ミーファーー・・と

ただ、音程どおりに声を出すだけではキレイにハーモニーにならないんですね。

上記と同じく、パートで声をまとめる、この感覚を大事にするとグンと

良くなるんです!

特に、これまで幼児クラスだったときは自分勝手に歌っていた、それが

お兄さんお姉さんになって変わったことは、

仲間意識をもてるようになったこと。

これは年齢を重ねないことには、絶対にできないことですね。^^


バラバラだった歌声を、「お隣のお友達と手をつないでごらん!」

「さぁ一緒に声だすよ~、せーの!」で出した歌声は、

これまでを何倍にも凌駕した、美しいハーモニーでした。^^


これまでに、ピンクの札に歌を歌うTipを貼ってきましたね。

1. 息を「ほわっ」とすう

2. 口を大きく開ける

3. 目をしっかり開く

4. 気持ちを込める ←今ココ!!!!!!


やっと4番までたどり着きました!!!(感涙)

お隣のお友達を感じる、手のぬくもり、声のあたたかさ。

それをたくさん、たくさん味わって音楽をしてほしいです。^^


「歌えバンバン」

仕上げていきました!先週注意したブレス、強弱、アーティキュレーションを

守って歌い、そしてもう一つ。音楽に「縦と横の線を感じる」という話をしました。


マーチのように軽快な前半部分。符点のリズムと八分を効果的に組み入れ

ノリと歯切れの良いメロディは、縦を感じること。つまり指揮でいうところの

「打点を意識して歌う」ともっと上手に。


中間部の、♪アアアーーーいいなーーーー 部分は、大空に雲や風が流れるように

横の流れを大事に歌う。朗らかに、息をたくさん流すようなイメージにすると

もっともっとよくなる。


というように、音楽の縦糸と横糸を意識できるように練習して、

とっても上手に歌えるようになりましたよ!!!^^すばらしい!



「はばたけ鳥」

はばたけ、っていう意味しってる??という話からまずしました。

「羽ばたく」という言葉を日常で使うことなんてほとんどないですよね。

歌詞に出てくる言葉は、英語も日本語も美しい単語が多いので、

こういったところからも語彙を増やしていけると楽しいですね!


そして、譜読みに入ります。

八分三連音符について、復習しました。

ひよこ時代に皆やりましたね。下二段変格活用ならぬ、「とぶ」の8段活用。

三連は「とべた」でしたね。

歌えバンバンでは「とーんだ」が出ました。

いずれも、四分音符ひとつ分の長さの中に入るリズムです。


こうして、知っているリズムがたくさん楽譜に溢れていることに

気づくだけで、もっともっと音符が好きになります。^^


楽譜の進行、そして大譜表の確認。

上譜表はソプラノ(S)、下譜表はアルト(A)と、各自記入してあると思います。

この日は1番を全員で音とりをしています。来週は全員アルトをとって、

パートを交代しながらハモる練習をします。



〈合奏② ソルフェージュ〉

先週同様、クラスを3つのグループに分けて

1)ソルフェージュ(新曲視唱)・・・めぐみ

2)フラッシュカード ・・・のぞみ

3)音符ワークシート

を、しました。


新曲視唱では、グループ全員が違う楽譜を手渡され、


①ハ長調 四小節 四分音符/休符 音程C~E 

②ハ長調 四小節 四分音符/休符 音程C~G

③ハ長調 八小節 二分音符/休符 音程B~A

④ハ長調 八小節 四分・二分音符/休符混合 音程B~A


を順番でピアノの横に立ち、一人で歌うというものでした。

ソロ声楽の子以外は初めての子ばかりでしたが、

大変よく頑張りました!!!しっかり視線の先を動かして

次の音を見よう、と努力ができました。


時々、読むことに一生懸命になって、音程のない読経になってしまう子もいましたが(笑)

これも練習するとぐんぐん伸びていきますので安心してください。^^


のぞみ先生にやっていただいたフラッシュカードは下のGから五線上のAまである

音符の読みでした。チェック表を頂いていますが、皆とっても頑張った様子が

伝わりました。^^


さて、これで基礎強化期間を終了とし、年末のカリキュラム説明会、

年始のオリエンテーションでお話したとおり、本クラスへと割り振ってまいります。


合奏クラスは二つ、


・Dynamico (鍵盤+打楽器アンサンブル)クラス

・Elegante (ハンドベル)クラス


えー、お気づきの通り、Dクラス、Eクラスと呼びますが

どちらも音楽用語(伊)で、

Dynamicoは文字通りダイナミックに、力強く、という意味

Eleganteも、文字通りですね。エレガントです。(笑)


これまでの座学、聴音、ソルフェ、の様子をみて

ひとりひとりの得手不得手も考慮しつつ、これから何を身につけると

もっと音楽性が豊かになるかを考えて、クラス割をしました。

クラス名のとおり、ダイナミックなアンサンブルと、エレガントなベルの演奏を

これから思う存分楽しんでほしいと思います。^^



〈Amabile〉


今年度が始まって1ヶ月経ち、随分とレッスンに慣れてきましたね!

お友達とも仲良く、和気あいあいと30分を学びある時間を過ごせていて

大変立派です。

この日は、ドレミカードで文字、絵を見て、ドレミを並べていきましたね。

音(言葉や楽音)から入ったものを、視覚的にも捉え判断できるように

練習していきましょう。

これから数週間これをやって、徐々にスピードを上げて

迷わずにドレミファソラシド ドシラソファミレド を言えるようになりましょう。


だんだん、たん・うん の練習にも慣れてきましたね。

毎回違うリズムの反復をしてリズム感の訓練をしていますが、

簡単な曲の表打ち、たとえばこの日やった「ぶんぶんぶん」などで

拍通りに手を打てるか、なども、どれくらいできるかしっかりひとりひとり

見ています。


拍どおりに手を打つことは、音楽のまず基本中の基本。

前にもお話したとおり、拍がテンポで進んでいくことに慣れる狙いがありますので、

音楽に合わせて手が叩けるようになる、というのはとても大きな意味があります。


幼児は、歌いながら、叩く。など、何かをしながら、別のことを同時に行うことが

まだまだ難しいです。これは年齢の成長と共に上がる能力ではありますが、

小さい頃からのトレーニングで、その成長を大きく助けてくれることは

間違いありません。レッスンでできているように見えても、実は歌っていない、など

ありますので、おうちでもレッスンでやった「ぶんぶんぶん」など

歌いながらお手てをたたけるよう、遊びながら挑戦してみてください。^^


また、最初にやっているリトミックの中でも、音に対する反応ができるかを

ひとりひとり見ています。歩く音では、足が拍通りに動いているか、など

小さい点ですがチェックしています。最初は音を無視して足踏みをしていた子供も

今はかなりの子達が1,2を意識して足が出ていますね。^^

ほんの少しに感じることでも、しっかり成長していますので

かわいい様子をどうぞ褒めて褒めて褒めまくってあげてくださいね!


次回から新しいリズムに挑戦します。

たん・うんをベースに、新しいリズムを入れていきます。

音楽がどんどん増えていきます!楽しんでまいりましょう☆彡

KANADE Japanese Choir Auckland

声を合わせて歌うこと、 それは心を通わせ音を紡ぎだすこと。 美しい音楽にのせた言葉は 大人になっても 心に生き続ける。